2005年のXボウル
オービック | 25 |
0-0 0-16 10-0 15-0 |
16 | 松下電工 |
オービックが3年ぶり4度目の社会人王者
<アメリカンフットボール:ジャパンXボウル>◇05年12月19日◇東京ドーム
オービックが松下電工を25-16で下し、前身のリクルート時代をを含めて3年ぶり4度目の社会人王者に輝いた。第2Qまでは相手の強力守備陣に抑え込まれて0-16と苦戦したが、DLケビン・ジャクソン(24)のパントブロックなどで好機をつかんで逆転した。7年ぶり3度目の日本一を目指し、来年1月3日のライスボウル(東京ドーム)で甲子園ボウルを制した学生王者法大と対決する。
大逆転劇は小学校の英語教師の鋭いチャージで始まった。自慢の攻撃陣が第2Qまで松下電工の堅い守備の前に0-16と封じ込まれていたが、第3QにDLジャクソンが流れを変えた。FGで3点を返した後の同8分すぎ、敵陣4ヤードで相手QB高田のパントブロック。攻撃権を奪うと、RB松田が左隅に飛び込んで勢いに乗った。
勝ち越し点は、ネット調査会社の営業マンが決めた。16-16の同点に追い付いて迎えた第4Q残り1分45秒。6分前にトライフォーポイントを外し、勝ち越しの絶好機を逃していたK金親が40ヤードのFGに成功。「距離は見ないで思い切り蹴った。夢のよう」。
松下電工と違い、クラブチームのため土日しか練習が出来ない。選手の職場も違う。環境は恵まれていないが、「中身の濃い個々の自主トレ」(金親)に加え、打倒企業チームを掲げて高い意識でやってきた。その執念が3年ぶりの社会人日本一を呼び込んだ。